ワンカップ分の豊胸手術に何ccの薬剤が必要かについての詳細と病院選びの注意点

乳房を大きくする豊胸手術は医学の進歩と共に術法も新しくなり、現在では日帰りで手術を受けることも可能です。その一方で無計画に乳房を増大させたことによって生じるトラブルが問題視されています。

理想のバストサイズを保つには自分の体に適した方法で豊胸手術を受けることが何よりも重要なのです。安全に乳房を大きくするために、豊胸手術の詳細やサイズの調整方法について学びましょう。

豊胸手術で多く見られるトラブルについて

胸部に異物を入れて肥大させ、乳房を作る豊胸手術は医学の進歩と共に術法も進化し、安全性も向上しました。現在では入念な検査を行ったうえで体に過剰な刺激を与えないように豊胸手術を行っています。そのため、命を脅かすほどの重大な健康被害に見舞われることはほとんどありません。

現在の豊胸治療に見られるトラブルの多くは乳房の形や大きさに関係しています。

手術前のイメージとはかけ離れた仕上がりになったことへのクレームがトラブルの多数を占め、中には数ミリ単位のわずかな誤差が過剰に騒がれているケースもあるのです。患者の気のせいで済む程度の軽いトラブルがある一方で、明らかに病院側のミスで起こったトラブルも少なくありません。

豊胸手術は単に大きな乳房を作るのではなく、綺麗な形に整えることが重要なポイントです。いくらバストサイズが大きくても形が悪いと台無しです。美容整形の業界では美乳という言葉がありますが、整った形状に仕上がった乳房は美乳の名に相応しいと言えるのです。

しかし、病院側のミスによってとても美乳とは言い難い仕上がりになってしまうケースがあるのです、表面に凹凸が生じたり、左右の大きさが明らかに違うといったトラブルもあるので、豊胸手術を受ける際は技術力が高く評判が良い病院を選ぶのが重要になります。

バストサイズの調整方法

豊胸手術は患者の要望に応える形で乳房を作ります。単に大きくするだけの手術なら時間も手間もかかりませんが、実際は患者が抱くイメージを忠実に再現する必要があるので非常に難しいと言えるのです。バストサイズについては大きさの認識の違いが術後のトラブルを招くので、事前の打ち合わせが不可欠です。

大きなバストにする場合、その大きさは乳房全体を指すのかトップとアンダーの差を意味するのかで手術の方法が変わります。医学が進歩したとはいえ、豊胸手術は体への負担が小さくないことから安易にやり直すことはできません。

バストサイズの調整に手間取るとそれだけ患者にかかる負担も大きくなるので、迅速に処置を終えることを心がけます。バストサイズの調整は乳房を大きくするために使う異物の量や形の調整を意味します。現在の豊胸手術は生理食塩水を封入したシリコンパックを使う他、ヒアルロン酸などの薬剤を注入する方法が一般的です。

シリコンパックは様々な大きさの物があるので、患者が望むバストサイズに合わせて選ぶことができます。薬剤を注入する方法は量を事前に決めておけばバストサイズも最適な数値になるので手間がかかりません。シリコンパックと比べて成形も容易ですが、医師の技術力が仕上がりの良し悪しに大きく影響するので注意が必要です。

注入する薬剤の量とバストサイズの関係

ヒアルロン酸などの薬剤を注入する豊胸手術ではバストサイズの微調整が大きな問題になります。ワンカップ当たりの薬剤の量を正しく把握していないと綺麗な形に仕上げることができないのです。少しでも量が異なると滑らかなバストラインにならず、型崩れが生じることもあります。

形が整っている美乳にするためには薬剤が多すぎても少なすぎてもいけません。カップごとに最適な量を把握しつつ、患者の胸部の大きさに合わせて微調整を行う必要があるのです。薬剤を何cc注入するのが最適かは患者ごとに異なるので一概には言い切れませんが、ワンカップ分大きくするのに片方分で約40ccから80ccほどが必要とされています。

豊胸は両方の乳房を一度に行うのが普通なので、薬剤の量も二倍必要です。

ヒアルロン酸を使った豊胸手術のメリットと注意点

薬剤の注入による豊胸手術は安全性を考慮して、現在ではヒアルロン酸が使われています。ヒアルロン酸は皮膚の弾力性や関節部分の軟骨に関係する成分なので、シリコンなどの化学物質とは異なり、人体への影響はほとんどありません。

ヒアルロン酸が注入された乳房は肌に張りを保ちながら自然な感じの弾力性を持たせることができます。シリコンパックに見られる固い感じの弾力性ではなく、外部からの圧力を柔らかく弾くので豊胸手術を受けたことが気づかれにくいのです。

また、注入式の豊胸治療は複数回に分けて行うことができるので、段階を経て乳房を大きくするのに便利です。注射針以外の傷ができないので美肌に気を配る人でも安心して乳房を大きくすることができます。ヒアルロン酸を注入する豊胸手術はメリットだらけに思えますが決して万能ではありません。

ヒアルロン酸ならではの注意点として挙げられるのは豊胸の効果が永続しないことです。ヒアルロン酸は体内に注入されると分解されるので、乳房が次第に小さくなります。注入した量で多少の差はありますが、約2年で完全に分解されてしまうので乳房の形や大きさを保つには定期的な注入が欠かせません。

分解されにくいように加工されたヒアルロン酸なら約4年から5年ほどは乳房の形状を維持できますが、手術費用は割高になるので慎重に判断します。また、体質によっては使用できないこともあるので事前の検査を怠ってはいけません。

豊胸手術を受ける際は複数の病院を比較するのが最適

豊胸手術は美容整形を手掛けている病院で受けるのが一般的ですが、同じ内容の手術でも病院によって仕上がりが大きく異なります。医師の技術力や術法が結果の良し悪しを左右するので、知名度の高さや料金の安さで判断するのは良くありません。

美容整形を手掛けている病院の多くは術法や料金などの情報を公開しているので、それらを確認しながら病院の評判も調べます。実際に豊胸手術を受けた人による口コミを比較し、病院が公開している情報と照らし合わせてそれぞれの違いをよく確認するのが優良で信頼できる病院を探すための工夫です。

実際に病院で豊胸手術に関する説明を聞き、不明な点を質問するのも良し悪しを見分ける方法のひとつです。患者の疑問に対して真摯に対応できる病院は手術の腕も良く、術法も最新のものを取り入れていることが多いので安心して手術が受けられると言っても過言ではありません。

逆にぞんざいな扱いだったり、明らかに嘘とわかる内容を説明する所は手術の腕も非常に疑わしいので避けるのが賢明です。